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ビーマイベイビー 信藤三雄レトロスペクティブ
メインビジュアルのモデルは、絶好調の夏帆ちゃん。
撮影は、信藤さんとコンビで名作ビジュアルをたくさん手がけてきた田島一成さん。
受付入り口から続く壁には、学生時代に衝撃を受けたVHSパッケージ「MISS PIZZICATO FIVE SUPERSTAR」をはじめ、名作ビジュアルを大きく引き伸ばして「ビーマイベイビー」のタイポどん! 古さを感じない。
以前なら、きっと英字で『BE MY BABY』だったであろう展覧会タイトルも2018年はカタナカで『ビーマイベイビー』。
さっそく加賀まりこさん主演の『乾いた花』のテロップ文字を確認。なるほど!
1996年、ラフォーレ原宿であった『シーティーピーピーのデザイン展』は、CDパッケージを見せる展示。
かわって今回は、ポスターを見せる展示な印象。
「“渋谷系”がいつ終わったか、それはラフォーレでC.T.P.P展が開催された時」と言ったひとがいたとか、いなかったとか。
CDパッケージの時代じゃない今に合わせた…とも言えるけれど、より大きなサイズのポスターだから再確認できる信藤さんのビジュアルインパクトと文字組み。
フリッパーズ・ギターとCorneliusのデザインは、ガラスケースの中に。
90年代の代表作から、AKB48のジャケットなど、C.T.P.P解散後のまだ近年の信藤仕事まで。
忘れもしない、あの震災の翌日、2011年3月12日に開催された『respect SHINDO MITSUO』展(C.T.P.Pの元デザイナー藤川浩一さんのギャラリー)のトークイベントで、「AKB48からジャケット依頼があったら?」という質問に対しての信藤さんの回答を思いだしてニヤニヤ。
8cm CDというパッケージメディア、大好きでした。
今は亡きカメラマン稲葉ゲンさんによる撮影で、野宮真貴さんモデルのP'PARCOの蝶のポスター、実家の部屋にずっと貼っていたくらい好き。
同じく今は亡き、僕にとっても恩人とも言える、野村浩司さんが撮影したミスチル『深海』のポスターも。
C.T.P.P解散後は、書家としても活動している信藤さん。
実は今回一番の目玉でもある、スクラップブック展示。
ラルクアンシエルの打ち合わせメモ。「僕に出来るのでしょうか」に笑った。
信藤さん、小西康陽さん、groovisions伊藤弘さん、豪華三人による『アンディ・ウォーホル』展のトークイベントあったなぁ。懐かしい。
若い頃のお写真もおしゃれ。スクーターズ、マギー・シン時代の写真も。
もう、このまま、どこかに記念館を作って常設展示してほしい。
たぶん、もう一度、見に行きます(三度目)
TEXT・PHOTO:内古閑